2025 年6月6日、FIM世界耐久選手権(EWC)第2戦スパ8時間耐久ロードレースの決勝が、ベルギーのスパ・フランコルシャンで開催されました。3番グリッドからスタートしたF.C.C. TSR Honda Franceは、先頭集団でバトルを繰り広げながらも最終的にリタイアの結果となりました。
前日の予選でグリッド3番手を獲得したF.C.C. TSR Honda Franceは、昨シーズンに好成績を残したスパ・フランコルシャンで再び高みを目指して決勝に挑みました。
決勝当日、スタートの号砲が響くと、コロンタン・ペロラーリ選手が鋭い飛び出しを見せ、ブリヂストンタイヤを装着したHonda CBR 1000RR-R Fireblade(#5)を1周めで早くも2番手へと押し上げました。すぐにレースペースを掴んだコロンタン・ペロラーリ選手は一時首位に立ち、トップの座をめぐる激しいバトルを展開。
スティントを重ねるごとにチームはその競争力を証明し、ポディウム争いの主役として存在感を発揮し続けました。しかしアルデンヌの森に位置するスパ・フランコルシャンは、標高差が大きく、急変する天候――いわゆる“スパ・ウェザー”でも知られる難所。断続的な降雨によりタイヤ交換のタイミングが難しいのですが、目まぐるしく変化するコンディションの中でも、F.C.C. TSR Honda Franceはレース前半を通してポディウム圏内に留まり、2分19秒750のレース最速ラップも記録しました。
しかし雨のセクションを巧みに乗り越えた直後、アラン・テシェ選手が駆るマシンにメカニカルトラブルが発生。テクニカルな問題により長時間のピットストップを余儀なくされ、3分以上のロスで大きく順位を落としました。その後、ジョン・マクフィー選手がコースに戻ったものの、2回目のスティント中に再びピットへの緊急帰還を強いられる事態に。テクニカルチームが問題解決に全力を尽くしましたが、藤井正和総監督率いるチームは最終的にリタイアを選択せざるを得なかったのです。
予選3番手フィニッシュにより獲得済みの3ポイントに加え、F.C.C. TSR Honda Franceは第2戦を合計18ポイントを獲得し、世界選手権ランキングでは12位につけることとなりました。この最終結果はレース中に見せたパフォーマンスの高さを正確に反映するものではないですが、難しいコンディション下で示したポテンシャルと競争力は、次戦への確かな自信となりました。
チーム一同は7月5日に日本で開催される2026 FIM EWC世界選手権第3戦「鈴鹿8時間耐久ロードレース」に照準を合わせています。皆さまの熱い応援を、よろしくお願いします。

【EWC第2戦 スパ8時間耐久ロードレース決勝 最終リザルト】
・EWCクラスをリタイヤ/ランキング12位
【Riders & Machine】
・Rider Blue / Alan TECHER(アラン・テシェ)
・Rider Yellow / Corentin PEROLARI(コロンタン・ペロラーリ)
・Rider Red / John MCPHEE(ジョン・マクフィー)
・Machine / HONDA CBR1000RR-R Fireblade(#5/TSR-EWC Spec 2026 model)
【Team comments】
Alan Techer今週は序盤に少し苦しい時間帯もありましたが、すぐに立て直すことができました。コロンタン、ジョン、私の3人とも速さはありました。今朝まで、特にシャシーまわりで様々な解決策を見つけることができていたし、3番手で先頭集団についてポディウム争いができていた。それだけにトラブルでのリタイアは非常に残念です。ブリヂストンタイヤもHonda CBR 1000RR-R Firebladeも、トラブルが出るまでは良い状態でした。全力を尽くしているのに報われない。悔しさが残ります。



3人全員、ウェットでもドライでも良いフィーリングで走れていました。複雑なコンディションでのレースだったので、ピットストップのタイミングでミスを犯さないことが重要でした。雨が降り始めたとき、私は適切なタイミングでピットに入ることができた。アランもレインタイヤで走り、きっちりと仕事をこなして他チームを抜いてくれました。レース最速ラップも記録できました。ポディウムは手の届くところにあったと思うので、こういう終わり方は本当に残念です。鈴鹿でのテストは手応えがありました。速さはある。完走さえすれば結果は必ずついてきます。



天候の変化が激しく、走行時間も限られた難しいウィークでした。それでもチーム全員——ライダーも、クルーもよく仕事をしてくれたと思います。予選で3番手を獲得し、レース前半は非常に力強い走りができた。ポディウムを争えたことは本当に嬉しかったです。最後まで諦めずポディウムを追いかけていたのですが、残念ながら早い段階でリタイアとなってしまいました。チーム全員、今は鈴鹿に向けて大きなモチベーションを持っています。あそこで速く走れることはわかっています。シーズン後半は勝利だけを狙って、全力で戦っていきます。















