【EWC第4戦 ボルドール24時間耐久ロードレース決勝】レース前半はトップ争いを展開するも、エンジントラブルで無念のリタイア。今季2勝目の夢は叶わず
2025.09.22 レース
2025年9月18日〜21日の4日間にわたり、フランスのポール・リカール・サーキットに世界各国から53チームが集結。激戦が続いたFIM世界耐久選手権(EWC)2025シーズンのタイトルは、この最終第4戦でついに決着を迎えました。
決勝は4番グリッドからスタート。スタートライダーのアラン・テシェ選手は、オープニングラップで完璧な走りを見せ、2周目には早くもトップへ浮上。その後は激しい先頭争いが続き、ピットストップごとに順位を入れ替える展開となりました。続いて走行したコロンタン・ペロラーリ選手も、初スティントから非常に速いラップタイムを記録し、好調な流れをチームにもたらしました。
レース序盤はアラン・テシェ選手とコロンタン・ペロラーリ選手が交互に走行し、Honda CBR1000RR-R Fireblade (#5)を力強くトップ集団に押し上げました。羽田太河選手は、レース開始から約2時間30分後に走行を開始し、チームを支えました。
夕暮れ時には、アラン・テシェ選手が1分52秒506という新レースラップレコードを樹立。F.C.C. TSR Honda Franceは速いペースを維持し続け、ブレーキ交換を終えた8時間経過時点で2位のポジションで走行。この時点で、9ポイント追加獲得しました。
その後の夜間走行では、羽田太河選手が第3ライダーとして安定した走りを見せ、自身のベストタイムを更新しながら順位を維持しました。
しかし、レース中盤となる深夜4時頃、コロンタン・ペロラーリ選手がマシンに異常を感じてピットイン。一度はコース復帰を試みましたが、その後の再点検で結果的にエンジントラブルが判明。376周を終えた時点で、3位走行中だったF.C.C. TSR Honda Franceはリタイアを余儀なくされました。
こうしてF.C.C. TSR Honda Franceは、2025シーズン暫定ランキング6位(69ポイント)で幕を閉じることになりました。鈴鹿に続き、今回のボルドールもリタイヤとなり、この悔しさをバネに、チームは2026年シーズンに向けた準備を本格化させていきます。
今シーズンもたくさんの熱い応援をありがとうございました。来シーズンも引き続きご声援をよろしくお願いいたします。
【Riders & Machine】
・Rider Blue / Alan TECHER(アラン・テシェ)
・Rider Yellow / Corentin PEROLARI(コロンタン・ペロラーリ)
・Rider Red / Taiga HADA(羽田太河)
・Machine / HONDA CBR1000RR-R Fireblade(#5)
【Team comments】
ライダー:Alan Techer(フランス)
「レースは素晴らしいスタートを切りましたが、残念ながら結果は悔しいものとなってしまいました。スタート直後からトップに立ち、勝利を目指す強いペースで走り続けました。マシンも非常に良いパフォーマンスを発揮できたと思います。終盤はどうすることもできないメカニカルトラブルでしたが、勝利を争う力があることを証明できたと思います。
このレースウィークを通じてチームは素晴らしい仕事をしてくれて、バイクは力強く、昼夜を問わず乗りやすかったです。1分53秒台のラップを安定して出すという目標も達成できました。これからはこの成果を活かし、来年さらに強くなって戻ってくることに集中します」
ライダー:Corentin Perolari(フランス)
「アランが素晴らしいスタートを切り、私たちは12時間にわたり常にトップ争いを繰り広げました。ピットインごとに首位を入れ替わる展開で、本当に熱い戦いでした。しかしその後、メカニカルトラブルに見舞われ、非常に残念です。今シーズンを振り返ると、僕たちはすべてのレースで速さを見せることができました。来年はその速さをシーズンを通して維持し、最終戦までしっかり走り切って、必ずチャンピオンシップ上位を狙いたいです」
ライダー:羽田太河(日本)
「このような形でレースを終えるのはとても悔しいです。最終スティントでは予選タイムを上回るラップを記録でき、個人的には前進できたと感じています。徐々にペースを上げていく中で、メカニカルトラブルが起きてしまい残念ですが、これもレースです。この経験を次につなげ、チームと仲間に感謝し、今後のレース活動の糧にしていきたいと思います」