【EWC第2戦 スパ8時間耐久レース予選】F.C.C. TSR Honda Franceは4番グリッドを獲得。風物詩“スパ・ウェザー”も相まって、決勝は波乱となるか!?
2025.06.07 レース
2025 年6月6日、FIM世界耐久選手権(EWC)第2戦スパ8時間耐久ロードレースの予選がベルギーのスパ・フランコルシャンで開催されました。今大会は全44チームがエントリー。F.C.C. TSR Honda Franceが参戦するEWCクラスは16チーム。SSTクラス22チーム、今シーズンから新設されたPRDクラス6チームも加わり、翌7日に決勝レースが行われます。
アルデンヌの森に位置するスパ・フランコルシャンは、全長約7kmの長大なレイアウトに加え、標高差が大きく、急変する天候――いわゆる“スパ・ウェザー”でも知られる難所です。予選前日までは不安定な天候が続いたものの、6日の予選2セッションは幸運にもドライコンディションで実施。 HONDA CBR1000RR-R Fireblade(#5)のポテンシャルを、さまざまな状況下で証明する機会となりました。
まずコースインしたアラン・テシェ選手は、セッション序盤から安定して速さを発揮。2分19秒705でトップタイムをマークし、終盤にはさらにタイムを削って2分19秒005を記録し、首位でセッションを終えました。
続いて走行したコレンティン・ペロラリ選手は、序盤に2分19秒244で一時的にトップに立つと、最終的に2分18秒718を記録。セッション3番手で予選を終えました。なお、両選手とも第2セッションでは自己ベストの更新はなりませんでした。
そして今回がスパ初走行となる羽田太河選手は、2分21秒767という自己ベストをマーク。長く複雑なコースにも安定して対応し、マシンセッティングに大きく貢献しました。
天候の変化がレース展開を大きく左右するスパでの決勝は、波乱含みの展開が予想されます。F.C.C. TSR Honda Franceは、ライダー陣の実力とチームの総合力を武器に、表彰台を目指して挑みます。皆さまの熱い応援を、どうぞよろしくお願いいたします!
【Riders & Machine】
・Rider Blue / Alan TECHER(アラン・テシェ)
・Rider Yellow / Corentin PEROLARI(コレンティン・ペロラリ)
・Rider Red / Taiga HADA(羽田太河)
・Machine / HONDA CBR1000RR-R Fireblade(#5)
【Team comments】
ライダー:Alan Techer(フランス)
「昨日のプラクティスはウェットとドライが目まぐるしく入れ替わる、非常にトリッキーなコンディションでしたが、そんな中でもいい走りができました。今朝のウェットセッションでも好調をキープできて、午後のドライの予選でも非常に速いタイムが出せました。今回は第1セッションにすべてを懸ける戦略を取りました。これはある意味ギャンブルで、実際のところ第2セッションのほうがタイムが出ていたかもしれません。でも予選4番手は悪くない結果だと思いますし、どんなコンディションでも安定したレースペースがあることは強みです。明日の決勝で、できる限り良いレースをしたいと思います」
ライダー:Corentin Perolari(フランス)
「昨日のフリープラクティスではドライであまり走れなかった分、今日のドライコンディションでの予選はとても満足しています。いいタイムを出せたし、アランも太河も素晴らしい走りを見せてくれました。3人とも安定していて、チームとしていい仕上がりだと思います。個人的には、最後のセッションで自己ベストを更新できなかったのがちょっと悔しいですが、アランはとても安定していてこのサーキットが大好きなので、きっと良いレースになるはずです。アランも僕も、去年もいい走りができましたし、今年も楽しみです」
ライダー:羽田太河(日本)
「このサーキットは今回が初めてです。昨日のプラクティスはウェットが中心で、ドライは1周しかできませんでした。だから今日が初めてのドライでの予選になり、難しい部分もありましたが、しっかり予選を走りきることができました。このサーキットで練習する時間は多くありませんでしたが、明日のレースに集中して臨みます」