2021EWC 第2戦エストリル12時間開幕!
7月15日(木)公式予選1回目は7番手!! 見えてきた光明
2021.07.16 レース
すでに7月13日(火)には午前午後各4時間という長い非公式テストがあり、ル・マンで発生したトラブルに対応したマシンで文字通りゼロからセッティングを詰めていく作業を行った。この日の段階では詰めきれず、セッション初日15日(木)のフリー走行、そして必要ならその後の予選セッションもそれに費やす覚悟が必要だった。
そのフリー走行は、11時から13時の2時間スケジュールされていたが、サーキットの都合で2時間遅れて始まった。まだセッティングの方向性を固めることを主眼の走行のため、タイムは重視していないが、ベストは裕紀の1分40秒802、順位は7番手というものだった。トップは39秒0とその差は大きい。予選もセットアップに費やすことになった。
それでも最初に予選に臨んだジョシュ(ブルーライダー)のセットで1分41秒098で9番手と予選としては完全に出遅れることになったジョシュ。次の裕紀(イエローライダー)はそのセットに合わせて40秒669まで進めて7番手。最後のマイク(レッドライダー)は20分のセッション前半をそれまで2人がアタックしてきたA車で挑み、40秒766。B車に乗り換えて臨んだ後半セッションで40秒530のチームベストをマーク、順位は5番手で終えた。
3人のアベレージは1分40秒765で順位は7番手。しかし、苦悩の中でも少しずつ進め、手応えを得るところまで到達した。まだ上位との差は大きいと言わざるを得ないが、1.5時間の夜間走行でその手応えを確実なものにし、16日(金)の最終予選に臨みたい。
【F.C.C. TSR Honda France 藤井正和総監督のコメント】
『非公式のテストでライバルとの差を見せつけられ、今日のフリー走行ではその差は歴然だった。しかし、今日の予選結果で少しずつその差が詰まっているという手応えを得ることができた。ジョシュとマイクの異なるセットに裕紀が合わせることで良い循環が生まれている。その意味でも裕紀の加入は正しかったと確信した。この後のナイトプラクティスでさらにそれを進め、明日の予選ではライバルとの差をどこまで詰めることができるか、決勝はそれにかかってくるだろう』