【レースレポート】2024FIM EWC第2戦8時間耐久ロードレース 決勝

2024.06.09レース

F.C.C. TSR Honda Franceは優勝争いに絡むポテンシャルを発揮するもクラッシュ、しかし見事な追い上げを見せスパ8時間耐久レースを5位でフィニッシュした。

 

・Class / FORMULA EWC ・Machine / HONDA CBR1000RR-R Fireblade
・Spa-Francorchamps circuit (Belgium)
・Result / 5th ・Total Time / 08:01:57.915 ・LAP / 196
・TEAM STANDINGS / 10th 26pts
・Blue Rider / Josh Hook ・Red Rider / Alan Techer

 

昨シーズン、24時間で行われた世界耐久選手権第2戦は今年、新たに鈴鹿と同じ8時間構成のレースになり、スパ-フランコルシャンサーキットで行われた。
エントリーした37チームが、スパ8時間耐久レースのために6月7日・8日にベルギーに集結した。

開幕戦のル・マン24時間レースではリタイアとなってしまったF.C.C. TSR Honda Franceは、今大会で出来るだけ多くのチャンピオンシップポイントを獲得することを目標としていた。

予選は2名のライダーの速さ(マイク・ディ・メリオは怪我のため欠場)、マシンのパフォーマンス共に素晴らしく、2位グリッドを獲得するという満足な結果となった。

6月8日土曜日、午後1時にドライコンディションで天気も良い中始まった。しかしスタートライダーとなったアラン・テシェは、スタート時エンジンがかからないというトラブルに見舞われ、1周目を17番手で終えたが、とても速いペースで追い上げ、11周目には2位に浮上した。またこのとき彼はレースラップレコードを記録し、更にそのレコードを2分20秒722に更新している。ホンダCBR1000RR-R Firebladeを完璧に乗りこなし、トップまで6秒以内に迫った。

ライダー交代後、ジョシュ・フックは後続との差を広げ始めたもののレース開始から1時間10分後、2番手で走行中クラッシュに見舞われポジションを6番手へ落としてしまう。すぐに再スタートし、ピットには戻らす速いペースで周回数を重ね、ポジションを回復しこのスティントを終えた。しかしチームはマシンをピットに一旦戻すことを決め、修復作業へ。7分ほどのピットイン後、25番手でコースイン。アラン・テシェは再び素晴らしいペースで周回を重ね、再びトラックレコードを記録、ポジションもいくつか回復させピットへ戻ってきた。しかし再度マシンの修復が必要となり再びマシンはピット内へ。修復に数分を要し、ポジションは25番手へ後退してしまった。

その後、ライダー2名とチームは諦めず素晴らしいペースで走り続け、レース開始から5時間ほどでトップ10に返り咲く。更に2分20分166のレースラップレコードを記録したアラン・テシェはレース終了まであと数分というところで再びポジションを上げ5番手でゴールラインを通過した。
これにより、F.C.C. TSR Honda Franceはチャンピオンシップポイント合計26ポイント、10位でベルギーを離れることとなった。次戦は7月19日~21日に日本で開催される、2024FIM EWC第3戦、鈴鹿8時間耐久ロードレースだ。

 

■Josh Hook選手コメント
自分にとってフラストレーションの多い週末だった。スパに来てからの体調がとても悪く100%の力を発揮出来なかったんだ。しかしチームは、レースに勝てるマシンを作って素晴らしい仕事をしてくれた。今日の自分のパフォーマンスには本当にがっかりしているが、非常に素晴らしい走りをしてくれたアランには心からの祝福を言いたいと思う。彼は最も必要なときにペースを上げていた。残念ながら、もっと良い結果だったかもしれないレースを、僕のミスで台無しにしてしまった。次戦の鈴鹿は体調を整えて、良い状態で鈴鹿に臨もうと思う。

■Alan Techer選手コメント
クラッシュでいくつかの問題が発生してしまったけれど、やるべきことは出来たと思う。僕らは勝てるペースで走ることが出来ることも、チーム、マシン、タイヤのポテンシャルの高さを見せることもできた。マシンはとても素晴らしい出来だった。楽しく乗ることができたよ。チームのメンバーみんなに感謝したい。
チャンピオンシップポイントに関しては期待したほどではなかったけれど獲得できた。今は2週間後の鈴鹿で新しいマシンをテストするのが楽しみだよ。

 

PDF版はこちら → https://tsrjp.com/press/release/TSR_Press_Release-Jpn-20240608.pdf

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