ブレーキオイルはもう存在しない!? 勘違いされる理由を解剖

ブレーキ液は「ブレーキフルード」であって「ブレーキオイル」ではありません!
では、なぜブレーキオイルという単語があるのか?
オイルでないのに、なぜ油圧式ブレーキと呼ばれるのか?
今回はその原因を説明します。

ブレーキフルードとは

ブレーキフルードはズバリ、アルコールの一種です。
「ポリエチレングリコールモノエーテル(略してグリコールエーテル)」という成分が主成分になります。

なぜブレーキオイルとよばれるのか?

当初のブレーキ液が植物油だったこと、見た目がオイルっぽいことで「ブレーキオイル」と呼ばれ、「油圧」という言葉が使われました。

時代は1920年代からの数10年ほどの期間。
具体的には、ひまし油が使われていました。
1940年代になると、完全にグリコール系に移行してます。

ちなみに、植物油とグリコール以外のブレーキ液もあります。
ハーレーにはシリコーン系のブレーキ液が使われてましたが、2005年からグリコールに変更されてます。

シトロエンとMTBには、鉱物油(ミネラルオイル)を使ったブレーキ液が使われてました。
でも、シトロエンもグリコールに変わっているため、現代でブレーキオイルを使ってるのはMTBだけになります

ブレーキパーツを選ぶときの注意点!

ブレーキ液はオイルでないので、ブレーキパーツに耐油性は必要ありません。
求められるのは、耐薬品性(耐ブレーキ液性)です。

「ブレーキパーツ購入の際は、要注意!」…と言いたいところですが、パーツメーカーが販売してるリザーバータンクやホースは、当然ブレーキフルードに強い素材でできてます。
なので心配無用です。
危険なのは、ホームセンターで「安い」を理由に間違って耐油性のものを購入すること。

ブレーキは「重要保安部品」です。
信頼できる店で案出来るパーツを買いましょう。

この記事を書いた人

パーツメーカーやレースチームの黒子として多くの開発実績を持つ実力派エンジニア。また「バイクをカッコよくする」をテーマに、プロの技術と知識をブログやSNSで惜しみなく発信中。