今回は ネジのゆるみ止め剤 について。
チタンボルトを販売してると多いのが 「チタンボルトでもネジロック剤はつけたほうがイイですか?」 とい質問。
そうですね、サービスマニュアルに指示がある部位は材質に関わらず塗ったほうがイイですね。
規定トルクで締め付ければ、まず緩むことはないなのですが「絶対に大丈夫!」とは言えません。
何らかの原因で緩むことはあります。そうした際にネジロック剤は保険になるわけです。

「保険」か「効率」か。整備性の面ではデメリットも
定期的に脱着する人にとってはネジロック剤は正直メンドクサイ。
外すのが大変なうえ、外したあとはタップを切りなおしてネジロック剤のカスを取り除く必要があります。
じゃあ、頻繁に脱着を繰り返すレースチームではどうかと言うと・・・
答えはチームによって違います。
以前、仕事していた耐久チームでは、ほとんどネジロック剤を使ってませんでした。スプロケットにはロックナットは使ってましたが、規定トルクで締めておしまい。
対して現在サポートしてるスプリントのチーム では、ロックナットを使い、なおかつネジロック剤も塗ってます。
厳重体制を敷いてます。
チームによって分かれる「緩み」への哲学
でも、なんか不思議じゃないですか?
短距離レースのチームがネジロック剤使ってて、長距離レースのチームが使ってないわけです。
「逆じゃないの!?」って思いませんか?
これがチームによるノウハウであり、考え方の違いなんです。
前者のチームでは、
「普段からしっかり整備してる」
「過去の規定トルクで緩んだことない」
「ロック剤は色々と手間がかかる」
だから使わないってわけです。
対し後者のチームでは、
「過去に緩んだことはない。でも、緩む恐れがある以上使う」
という考えなんです。
これらは経験によるもので、どっちが正しいというものではありません。
耐久だから、スプリントだから、というのは関係ありません。
ちなみにトップの画像はRC213Vなんですが、スプロケットにロック機構のないアルミナットを使ってるんです。
「大丈夫なの?」と言いたいところですが、この仕様でずっとやってるわけです。
ただ、レースチームに共通してるのは、レースの度にトルク管理してるということ。
そこまでしないストリートの場合はやはり安全第一で考えた方がイイですね。


