冷却ダクトの予想外な使い方

下の画像は2024年の開幕戦で撮った写真です。
3月上旬でまだ寒いため、ラジエターがカバーで覆われてます。
よく見ると、キャリパーの冷却ダクトにもフタがしてあります。

一般的な寒さ対策

ブレーキの制動力は摩擦によるもの。冷え過ぎもよくない。
そのため、ブレーキにも寒さ対策をする場合があります。

ラジエターと同様にキャリパーをカバーするのが一般的。
なので、冷却ダクトにフタは初めて見ました。

でも、フタするぐらいなら外したほうが合理的なのでは?
意味が分からない。

考えてもわからないので、ヨシムラの加藤監督に直接尋ねてみた。

ダクトに蓋をする理由

以下、加藤監督の言葉をそのまま掲載します👇

加藤監督

まず、我々はキャリパーに熱電対の温度センサーをつけて、キャリパーの温度を把握する様にしています。
その上で、ダクトを外すよりもダクトを塞ぐ事により風除けとなりキャリパーの温度が高く保たれる事が分かりました。
よってキャリパーの温度を高く保つ事が目的である場合においては、ダクトを外すよりも蓋をした方が効果的と言う事でこの方法を採用しています!

これ、わかりますか?
つまり、冷却ダクトを風防(風よけ)に使ってるわけです。

冷やすための部品を冷やさないために使う。
使用目的を180°変えてるんです。

いや~、おもしろい! 
考えたことなかった、勉強になりました。

\TSRさんの冷却ダクトはこちら👇/

夏は冷却に、冬は風防にも使えますよ。

この記事を書いた人

パーツメーカーやレースチームの黒子として多くの開発実績を持つ実力派エンジニア。また「バイクをカッコよくする」をテーマに、プロの技術と知識をブログやSNSで惜しみなく発信中。