材料がないことがメリット!?

今やパーツメーカーのほとんどが中国・東南アジアで生産しています。
ウチ(モトロックマン)も同様に、部品の半分が海外生産です。

海外生産の理由はもちろん安いから。
じゃあ具体的に何が安いのかと言うと…

やっぱり1番は人件費。
従業員の給料が安いわけです。

にも関わらず、中国のサプライヤーにはボクよりイイ車乗ってる奴がいっぱい。
役職者でもないんですよ。

なんでだろう?(笑)

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次に安いのが材料費。
安い材料を使ってるってわけではありません。

大量生産してるから安いんです。
例えばアルミのジュラルミン系の場合…

① A2017→ ジュラルミン
② A2024→ 超ジュラルミン
③ A7075→ 超々ジュラルミン

ジュラルミン系には上の3種類があります。
超がつくほど強くなり、値段も高くなります。

超ジュラルミンはジュラルミンの2倍、超々は3倍以上!
そのため、日本では安い2017を使うのが一般的。

でも、2017は日本のオリジナルなんですよ。
だから海外にはありません。

2017を使おうと思ったら、日本から取り寄せるしかありません。
そうなると材料費のほか輸送費もかかる。

これじゃあ海外生産の意味がない。
仕方ないから高価な2024か7075を使うわけです。

しかーし! ところがどっこい。
2017がないかわりに、アホみたいに7075を大量生産してるんです。

だから安い!!
中国の7075は日本の2017と同価格、もしくはそれ以下なんです。

そもそも2017を選ぶ理由は強度。
それが、もっと強い7075を安く買えちゃうわけです。

オマケにアルマイトも7075のほうがキレイ。
もうバンバンザイなわけです。

とはいえ、中国・・・なかには怪しい業者もいます(-_-;)
交流のあるサプライヤーは信用してます。

でも、その先の材料屋さんのことまではわかりません。
ミルシート(材料の検査表)を同封してくれますが、それすら偽造するって話も聞いたことあります。

なのでウチでは定期的に工業試験場で監査してます。
ちなみに、これまで不良材がみつかったことはないです。

この記事を書いた人

パーツメーカーやレースチームの黒子として多くの開発実績を持つ実力派エンジニア。また「バイクをカッコよくする」をテーマに、プロの技術と知識をブログやSNSで惜しみなく発信中。