チタンはレアメタルじゃない!

チタンの真実・第1弾「チタン希少、でも実は…7番目に多い金属」

チタンボルトって、カッコイイけど高いですよね~
でも、なんでこんなに高いのか?
今回はその理由を説明します。

チタンが高いのはレアメタルだから

チタンが高いのはズバリ! レアメタルだからです。
レアメタルはウィキペディアにこう書かれてます。

レアメタル、希少金属(きしょうきんぞく)は、様々な理由から産業界での 流通量・使用量が少なく 希少な非鉄金属のこと。

つまり 希少金属 だから高価ってことです。

では、希少金属とは?

「希少=少ない」ってことなんですが、少ないのにはいくつかの理由があります。
それらを大きく分けると、以下の2つになります。

① 地球上に存在が少ない
② 元素の金属化・材料化が困難

チタンの場合、②の「材料化が困難」だから高価なんです。

材料化が困難な理由

チタンが材料になるまでには以下の工程があります。

まず、鉱石から金属を取り出す工程があります。
これを製錬(せいれん)と言います。

次に、金属から不純物を取り出す工程があります。
これを精錬(せいれん)と言います。

チタンは、この製錬と精錬がメチャたいへんなんです。
なぜかと言うと、チタンが空気に触れると一瞬で酸化してしまうから。

そのため、精錬作業は真空もしくはアルゴンの中で行う必要があります。
この作業が大変だから高価になってしまうんです。

それに加え、チタンは 難加工材 でもあります。
切削・プレス・溶接加工が困難な材料なんです。

材料の生産が高価なうえ、加工コストもかかる。
だからチタン製品は高価なんです。

実はチタンはたくさんある

チタンが高いのが、「少ない」からではないことがわかりました。
では、実際どの程度あるのかと言うと・・・

地中にある77種の元素のなか、10番目の存在量

表は地球上の元素ベスト20です。
チタンは10位と言っても、全体の0.58%なんです。

しかーし!
上位の大半を占めた元素が金属ではないです。

金属元素だけを見ると

チタンは7番目に多い金属

なんです。


レアメタルなんてない!

そもそも「レアメタル」って学術上ない言葉なんです。
日本で出来た和製英語なんです。

本来、流通の少ない希少金属は「マイナーメタル」と言うんです。
マイナーメタルのうち存在量が極端に少ない希土類元素を「レアアース」と言います。

レアースは全部で17種類。
どれもウルトラマンの光線みたいな名前です。

なお、海外で「レアメタル」って言うと、レアアースと勘違いされて話がややこしくなるので注意。

以上、チタンの真実・第1弾でした。

この記事を書いた人

パーツメーカーやレースチームの黒子として多くの開発実績を持つ実力派エンジニア。
また「バイクをカッコよくする」をテーマに、プロの技術と知識をブログやSNSで惜しみなく発信中。