金属の名前の由来

半年ほど前、ウチの妻が

「チョットいい包丁を買った」

って言うんです。

「へ~、どんなの?」

と聞くと

「粉末ハイスステンレスって材質で、結構イイよ」

と返ってきました。
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う〜ん💦

バイクでは使わない材料なんで気にしたことなかったんですが…

あらためて考えると、この材質名って何かヘンだよね。

だって、ハイスもステンレスも材質の名前ですよ。

だから、例えるなら「アルミチタン」って言ってるようなもの。

もちろん、そんなものありません。

それと同じで「ハイスステンレス」もハイスとステンを混ぜたわけではないです。

この違和感は名前の付け方に原因があるんです。

金属の名前の由来

金属の名前って「成分」が由来になってるものが多い。

アルミやチタンはそのまま元素名。

クロモリは、鉄にクロムとモリブデンを加えた合金。

こんな感じで、名前から成分がなんとなくわかる。

ところが「ステンレス」はちょっと違う。

ステンレスは「ステンレス・スチール」の略。

「錆びにくい」という意味です。

なので、名前の由来は「成分」ではなく「性質」なんです。

また「ハイス」も成分名じゃない。

「ハイ・スピード・スチール」の略で「高速度鋼」とも呼ばれます。

ドリルやエンドミルに使われており、高速で切削しても硬さを保ちやすいことから、こういった名前がついてます。

従って名称の由来は「用途・性能」になるわけです。

じゃあ「ハイスステンレス」はと言うと、

もうわかりますよね

由来をかけあわせた名前なんです。

ハイスとしての硬さ・耐摩耗・高温硬さ、ステンレスそしての耐食性を持つわけです。

要するに「メッチャ硬くて、錆びにくい鋼」ってわけです。

オマケ

最近、この「粉末ハイスステンレス包丁」が切れなくなったんです。

研いでみたんですが、いっこうに切れない。

メッチャ硬くて砥石が負けるんですよ。

「これ、専用の砥石がいるんじゃないの?」

と、妻に尋ねると、こう言うんです…

「別売の専用砥石(ダイヤモンドシャープナー)のほうが高いから買わなかった」

えっ!?

なんじゃそりゃ、じゃあ、どうすんの(笑)

この記事を書いた人

パーツメーカーやレースチームの黒子として多くの開発実績を持つ実力派エンジニア。また「バイクをカッコよくする」をテーマに、プロの技術と知識をブログやSNSで惜しみなく発信中。