いきなりですが問題です。
1.潮風によって塩素が強い「海岸」
2.直射日光による紫外線が強い「砂漠」

正解は、圧倒的に「海岸」です。
「砂漠は過酷だから痛みそう」というイメージがあるかもしれません。
確かに塗装や樹脂、ゴムなどは紫外線に弱く、砂埃による損傷も受けます。
しかし、金属となると話は別。
錆びの原因である水分
錆びを促進させる塩素
これらが少ない砂漠はむしろ錆びにくいのです。
錆びの原因は水分と酸素
なぜ水があると金属は錆びるのか。
そこには電気化学反応という仕組みがあります。
金属が水分と酸素に触れると、表面でミクロな電子のやり取りが始まります。
金属が電子を失ってイオンとして溶け出す「酸化」
水や酸素が電子を受け取る「還元」
この電子のやり取りが電気の流れとなり、金属をじわじわと溶かしていくのです。
これが錆び(腐食)の正体です。
通常、金属は表面に酸化被膜を作って電気を遮断しようとします。
でもこのバリアが破壊されると、反応は一気に加速します。
錆びを促進させる塩素
最近「あっちこっちで老朽化した街灯が倒れる」というニュースを見ました。
この事件でオモシロイのが、同時に建てた街灯にも関わらず腐食の進行に差があるってこと。
これ、なんと! 犬のオシッコが腐食を進行させていたんです。
尿に含まれる塩分が原因だったんです。
塩分は水の電気伝導性を劇的に高める効果があるんです。
そのため、先ほどの電気化学反応を爆発的に加速させるのです。
洗車はするべきか、否か?
「水が錆びの原因なら、洗車はしないほうがいいの?」
「空拭きやワックスだけがいいの?」
そう思う方もいるのではないでしょうか。
答えはNO!
むしろ洗車したほうが錆びにくい。
汚れたままの水分や塩分(塩素)が居座り続けることこそが、一番腐食を進めるんです。
洗車は、錆びの原因をリセットする作業なんです。
もちろん、水が錆びの原因であることはたしか。
従って乾かすことが重要です。
でも、隙間に入った水をふき取るのは困難。
コンプレッサーとエアガンでもない限り完全除去はほぼ不可能。
とはいえ、塩分がついた状態よりは、洗車のキレイな残り水のほうがはるかにマシ!ってわけです。


